複合機でラベル用紙のズレや詰まりを解消する方法は?
複合機で宛名・表示ラベルを印刷する機会もありますよね。
しかし、印字がズレてしまい、何度も修正しなければならない事態に陥るケースも少なくありません。
そんなラベル印刷のトラブルを解消したいと思っている方もいることでしょう。
本記事では、複合機のラベル印刷をテーマに解説しています。
ラベル印刷時のズレの解消法や注意点などを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
複合機でラベル印刷する際にズレないための設定方法は?
ここでは、複合機のラベル印刷時にズレないようにするための方法について解説していきます。
- ラベル用紙のセット位置
- ドライバー設定
上記の2つのポイントについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
それでは、詳しくみていきましょう。
『用紙のセット位置はしっかりと固定する』
給紙トレイにラベル用紙をセットする際は、細かな位置を気にする必要はありません。
セット時に前後、裏表だけ注意しましょう。
しかし、手差しトレイにラベル用紙をセットする場合、ミリ単位でも位置がズレていると印刷後にズレが生じてしまいます。
そのため、しっかりと決められたセット位置に固定することが大切です。
手差しトレイに付属している用紙ガイド版を上手に活用して、ラベル用紙がズレないようにしっかりと固定してください。
『複合機のラベル印刷時にズレないためのドライバー設定』
次に、複合機のラベル印刷時にズレないようにするためのパソコンを活用したドライバー設定についてみていきましょう。
ここでは、富士ゼロックス、リコー、キャノンの複合機を例に紹介していきます。
下表は各メーカーのドライバー設定の手順を比較したものです。
メーカー(複合機の機種) | 印刷位置を調整するためのドライバー設定の手順 |
富士ゼロックス
(DocuPrint C3540) |
1・印刷設定を開く
2・基本タブの「とじしろ/プリント位置」を選択する 3・プリント位置タブの「プリント位置を調整する」にチェックを入れる 4.・プリント位置の調整を行う |
リコー
(IPSiO SP C831) |
1・印刷設定を開く
2・項目別設定タブから「編集」を選択し、「印刷位置の設定」を開く 3・印刷位置の調整を行う |
キャノン
(LBP9650Ci) |
1・印刷設定を開く
2・仕上げタブから「処理オプション」を選択する 3・項目一覧から「印字開始位置の設定」を「する」に設定し、「詳細」を選択する 4・印刷開始位置の調整を行う |
まずは、PDFデータの取扱いについてみていきましょう。
●PDFデータ取扱い時の設定ポイント
PDFデータをラベル印刷するケースもありますよね。
印刷時のデフォルト設定では、次のようになっています。
印刷>詳細オプション>合わせる
何もしなければ、おおよそどのメーカーも共通して、上記のデフォルト設定で印刷されます。
しかし、この状態ですと、PDFデータが縮小されてラベル印刷されてしまいます。そのため、次のように設定を変更しましょう。
印刷>詳細オプション>実際のサイズ
上記の設定で、PDFデータがズレることなくラベル印刷できるはずです。次からは、メーカー別のドライバー設定について、具体的に紹介していきます。
●富士ゼロックス
富士ゼロックスが取り扱っている複合機は複数ありますが、ここでは「DocuPrint C3540」を例に紹介していきます。「DocuPrint C3540」の場合、下記の手順でドライバー設定を行います。
- 印刷設定を開く
- 基本タブの「とじしろ/プリント位置」を選択する
- プリント位置タブの「プリント位置を調整する」にチェックを入れる
- プリント位置の調整を行う
なお、この設定は、基本タブからお気に入り保存できますので、いつでも簡単に設定を呼び出すことができます。
●リコー
次に、リコーの複合機「IPSiO SP C831」を例にドライバー設定をみていきましょう。手順は、下記のとおりです。
- 印刷設定を開く
- 項目別設定タブから「編集」を選択し、「印刷位置の設定」を開く
- 印刷位置の調整を行う
この設定も、かんたん設定タブから保存できますので、上手に活用してください。
●キャノン
続いて、キャノンの複合機「LBP9650Ci」を例にドライバー設定をみていきましょう。手順は、下記のとおりです。
- 印刷設定を開く
- 仕上げタブから「処理オプション」を選択する
- 項目一覧から「印字開始位置の設定」を「する」に設定し、「詳細」を選択する
- 印刷開始位置の調整を行う
この設定も、基本設定タブからお気に入り保存ができます。
複合機でラベル印刷する際に注意すべき4つのポイントは?
複合機のラベル印刷時に注意すべきポイントは、次の4つです。
- ラベル用紙の種類に注意
- テスト印刷をする
- ラベル用紙の再利用はしない
- ラベル用紙に合わせた設定
それでは、詳しくみていきましょう。
『ラベル用紙の種類に注意』
複合機には、推奨されているラベル用紙があります。
もし、推奨されていないラベル用紙で印刷をすると、紙送りが正常に行われなかったり印字がズレてしまったりします。
推奨されているラベル用紙は、複合機の取扱説明書やメーカーが公開しているホームページで確認してください。
『テスト印刷をする』
ラベル印刷前に確認しなければならないことは、主に次の2点です。
- 印刷時のズレ
- 汚れや紙送り
ラベル用紙は、一般的なコピー用紙と比較しても単価が高いです。
経費削減のためにも、テスト印刷を活用して、正常に印刷ができているかどうか確認しましょう。
『ラベル用紙の再利用はしないこと』
複合機で印刷したあと、ラベル用紙を再利用しないよう注意しましょう。
複合機のローラーを1度でも通過すると、用紙に不純物や汚れが付着します。
これが原因で、紙詰まりや複合機内部の故障に繋がる恐れがあります。
『ラベル用紙に合わせた設定をする』
複合機メーカーが推奨するラベル用紙を使用することは前述しましたが、そもそもラベル用紙に合わせたドライバー設定をしなければ正常に印刷できません。
お手元のラベル用紙の裏面に推奨されるドライバー設定が記載されていますので、よく確認してください。
複合機のラベル印刷時におけるトラブル事例2選
次に、複合機のラベル印刷時におけるトラブルについてみていきましょう。
『ラベル用紙の紙詰まり』
ラベル用紙は一般的なコピー用紙とは異なり、紙質(厚さや硬さ)が異なります。
そのため、紙詰まりを起こしやすいです。
メーカーが推奨しているラベル用紙を使うことと、正しいドライバー設定で印刷するようにしてください。
『印刷時の汚れ』
複合機内部でトナーインクが飛び散り、ラベル用紙の印刷時に汚れが生じるケースがあります。
トナー交換時にトナーインクが漏れないように設置しましょう。
多くの場合、業者対応(複合機内部のクリーニング)が必要となります。
さいごに|複合機でラベル印刷をして業務を効率化させましょう!
今回は、複合機のラベル印刷時のズレを解消する方法や取扱い時の注意点などについて解説してきました。
複合機を活用してラベル印刷する場合、次でまとめた内容をしっかり守ることが大切です。
- 手差しトレイに付属している用紙ガイド版を活用して印刷ズレを防ぐ
- ドライバー設定でラベル印刷時のズレを解消できる
- PDFデータは「印刷>詳細オプション>実際のサイズ」でラベル印刷をする
- 各メーカーが推奨するラベル用紙を選ぶ
- ラベル用紙メーカーが推奨するドライバー設定で印刷する
- ラベル用紙の再利用はしないこと
- ラベル印刷時に紙詰まりや汚れなどのトラブルが発生しやすい
ラベル印刷時に上記の内容を守らなかった場合、複合機本体の故障にも繋がりますので、取扱い時には十分注意しましょう。
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