雷が原因で起こる複合機のトラブルとは?対処法についても解説!
雷が落ちて複合機が故障するケースもありますが、何か対策はないのでしょうか。
本記事では、雷が原因で起こる複合機のトラブルについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
雷で複合機が故障する理由は?トラブルの要因について解説!
複合機だけでなく、すべての電化機器の大敵である雷。上昇気流によって湿った空気が上空にのぼったことで発生した雲のなかで、周囲との温度差によって氷の粒が数多く発生します。
その氷の粒が大きくなって浮いていることができず落下する際、粒がぶつかりこすれ合うことで発生した静電気が雲のなかで溜まっていき、限界を超えた電気が地面に向けて逃げていくのが雷(落雷)です。
日本の夏は湿度が高いため、6月から8月にかけて雷の発生頻度が高くなります。
また比較的、日本海側は冬に雷が増加しやすく、地球温暖化によって発生頻度が増えている線状降水帯で雷の発生は増加しています。
雷が発生すると電化機器でトラブルが起きやすいといわれていますが、それはなぜなのでしょうか。
ここでは、雷によってトラブルが起きる理由、そして複合機ではどんなトラブルが起きる可能性があるのかを解説しています。
『雷でトラブルが起こる理由』
雷で電化機器にトラブルが起きる理由は、雷による莫大な電気が一気に流入してくるため。複合機などの電化機器は、電気(電力)を動力として動きます。
それぞれの機器には安全に使用するための限度値があり、その限度値以上の電気が流れるとその機器や導線が故障、焼損してしまいます。
雷が落ちると雷サージという現象が起きます。そもそも雷サージとは、落雷時に一時的に発生する過剰な電圧・電流のこと。
電線だけでなく、アンテナや電話線、ネットワーク回線などからも屋内に流れてきます。
そのため、コンセントと電源ケーブルを繋げていなくても、電話線やLANケーブルから流れてきて、それらと繋がっている電化機器に過剰な電流を与えます。
また、雷サージが流れてきた電化機器は、機器内に限度値以上の電気が流れてしまいます。
その結果起きるのが、故障や誤作動といったトラブルです。
ちなみに、雷サージは、直接落雷を受けた場合だけでなく落雷した周辺でも発生する可能性があります。
これは、落雷で発生した電圧が誘導電流を起こすためです。
『雷で起きる複合機のトラブル』
雷サージが複合機に伝わってきた場合、機器にはどんなトラブルが起きる可能性があるのでしょうか。
雷で起きる複合機のトラブルとして考えられる内容を下記にまとめました。
- 電源が入らない
- 機能の一部が使えない
- すべての機能が使えない
- ネットワークと繋がらない
- エラーが発生する
- エラー表示が消えない
- 保存データの消失
- 故障する
こうしたトラブルが発生する理由は、過剰な電流が流れたことで部品やケーブル、その機能の基盤などに異常が起きたためです。
異常が一時的なことであれば、しばらくしたら回復する可能性がありますが、破損していた場合には交換や修理になります。
複合機の雷対策とは?2つのポイントで解説!
複合機はオフィス機器のなかでも高価なため、雷で故障したからといって簡単には買い替えができません。
雷によるトラブルも懸念されることから、何らかの対策はしておいた方がよいでしょう。
雷が近づいてきたら電源ケーブルやモジュラーケーブル、LANケーブルなど、複合機に繋がっているすべてのケーブルを外すことが簡単にできる対策の1つ。この対策の他にも、やっておいた方がよいこともあります。
それでは、複合機を故障させてしまう可能性のある雷から機器を守るために、やっておいた方がよい具体的な対策を紹介していきます。
『バックアップ』
雷が直接対象物に落ちたことで発生する雷サージによる被害は、防ぐことは不可能だといわれています。
部品の破損や機器の故障は、修理すればもとの状態に戻すことができますが、落雷で消失した大事なデータは戻りません。
複合機には、たくさんの重要なデータが保存されています。
そのデータが完全に失われてしまわないように、定期的にデータのバックアップを取っておくことも雷対策としては重要です。
バックアップしておけば、雷で複合機に保存されていたデータが消失しても、バックアップデータをパソコンから復元できます。
週に1回、月に1回などとタイミングを決めてバックアップしておけば、突然の雷で複合機が故障しても安心です。
『雷サージ対応の電源タップ』
直接落雷による雷サージだと防げない可能性がありますが、電源タップを雷サージ対応にしておくことで、雷によるトラブルが防げます。
電源タップは、本来は1つのコンセントから複数の機器に給電するために使用する器具ですが、過剰電流が流れてきたらタップが電流を防いでくれる機能が備わっています。
それが、雷サージ対応タイプの電源タップ。この対応タップをコンセントと複合機の電源ケーブルの間に取り付けておけば、突然の雷で雷サージが発生しても安心です。
対応タップには、雷サージを吸収する素材(バリスタ)が内蔵されているタイプと、雷サージをアースに逃がす機能を備えたタイプの2種類があります。
タイプによって、設置の仕方や価格、どれぐらい使えるかが違いがあるため注意してください。
さいごに|複合機の雷対策はしっかりと行うこと!
今回は、複合機における雷対策について解説してきました。
電気系統が故障して使えなくなることもあるため、事前に対策を講じておく必要があります。
しかし、どうしても修理できない場合は廃棄も検討せざる負えません。複合機の廃棄については、こちらの記事をご確認ください。
この機会に、ぜひオフィス機器の雷対策を心掛けましょう。
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