【業務用】小型卓上複合機のおすすめは?選び方やメリット・デメリットなどを紹介!
社内オフィスの限られたスペースで効率的に業務を進めたいなら、業務用の小型卓上複合機導入がおすすめです。
コピーや印刷、スキャンなどを1台でカバーできるうえに、省スペース設計でデスク横やカウンターにも設置可能。少人数オフィスや店舗、支店・部署ごとのサブ機としても導入効果を発揮します。
Canonや富士フイルムなどの大手メーカーからは、性能とコストのバランスに優れた機種も数多く登場しており、おすすめの業務用小型卓上複合機も選び方で迷われる方もいるのではないでしょうか。
実際、豊富なラインナップのなかから自社に合った1台を選ぶのは簡単ではありません。
本記事では、業務用の小型卓上複合機とは何なのか?導入するべき理由や選び方、おすすめの機種などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
小型卓上複合機とは?家庭用と今回おすすめする業務用との違いを解説!
業務用小型卓上複合機が選ばれる理由は、何といっても 省スペースでも高性能であることです。
オフィス内のデスク横や受付カウンターに置けるサイズでありながら、印刷速度やセキュリティ機能、文書管理機能など大型機種に匹敵する性能を備えています。
小規模なオフィスでも効率的な文書管理と業務効率化が実現可能です。
また、Canonや富士フイルムなどの大手メーカーがラインナップを豊富に展開しているため、導入を検討している企業からも当時案について相談を受けることもあります。
それでは、まず小型卓上複合機の特徴から詳しくみていきましょう。
『小型卓上複合機とは』
小型卓上複合機とは、コピー・プリント・スキャン・FAXなどの複数の機能を1台にまとめ、デスク上にも置けるコンパクトなサイズの複合機です。
従来の複合機は設置スペースを取るものが主流でしたが、小型化でも大型と同性能の機能を持った機種開発が進み、省スペースでも高性能な業務用が登場しています。
少人数オフィスや店舗、支店ごとの拠点利用におすすめな1台として導入が進んでいます。
『家庭用複合機との違い』
一見すると家庭用プリンター兼用複合機と似ていますが、業務用小型卓上複合機と家庭用には、下記のポイントで違いがあります。
- 印刷方式
- 耐久性
- 業者によるサポート体制
- コスト
まず、印刷方式です。
業務用はレーザー方式を採用するケースが多く、文字や図表を大量に高速で印刷でき、耐久性も高いのが特徴的。一方で、家庭用はインクジェット方式が一般的で、写真などのカラー印刷には優れるものの大量印刷には不向きです。
次に、耐久性とサポート体制です。
業務用複合機は1日数百枚~数千枚の出力に耐えられるよう設計されており、保守契約を通じて迅速なメンテナンスも受けられます。
一方、家庭用は基本的に自分でインク交換や修理対応を行う必要があり、長期的なコストや安定稼働というところでは業務用がおすすめです。
ちなみに、コスト面にも違いがあります。
家庭用インクジェットは本体価格が安価にみえてもインク代が割高になりやすく、大量印刷をするとランニングコストが高くなります。
業務用はトナー単価が低く、長期的にみればコスト削減につながりやすいです。
業務用と家庭用の違いについての詳細は、こちらの関連記事で詳しく解説しています。
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業務用小型卓上複合機の導入をおすすめする理由とは?
社員数が数名程度の小規模オフィス(SOHOなど)では、業務用小型卓上複合機がおすすめです。
コピー、プリント、スキャン、FAXといった基本機能を1台に集約できるため、限られたスペースを有効活用しながら日常業務をスムーズに進められます。
名刺や社内資料の印刷から契約書のスキャンまで、日々の業務をまとめてカバーできるところはメリットです。
他にも、店舗や医療機関での帳票印刷、小売店やクリニックなどの現場でも業務用小型卓上複合機はおすすめ。領収書や注文書、診断書などの帳票をその場で迅速に出力できるため、顧客や患者さまを待たせることなく対応が可能です。
レーザー方式の印刷は読みやすく耐久性が高いため、保存が必要な書類にもおすすめです。
前述で挙げた用途から、業務用の小型卓上複合機を社内オフィスで導入することをおすすめする理由として、下記のポイントでまとめました。
- オフィス内のスペース効率
- コストの削減
- 印刷スピードの速さ
- 耐久性がある
- ITと連携しやすい
さらに深堀りして、詳しくみていきましょう。
『スペース効率のよさ』
社内のオフィスに設置する機器は、場所が限られるため、できるだけスペースを取らないことが理想的です。
業務用小型卓上複合機は、デスクやカウンターの上に置けるサイズ感でありながら、コピー・プリント・スキャン・FAXといった基本機能をすべて搭載しています。
大型の複合機を置くスペースはなくても、業務に必要な機能は欲しい というニーズに応えることが可能です。
少人数オフィスや店舗、支店などでは省スペース化がそのまま快適な働きやすさにもつながります。
『コスト削減』
印刷方式によるランニングコストの差も、業務用小型卓上複合機が選ばれる理由のひとつです。
家庭用で主流のインクジェット方式は本体価格が安価に見えても、インク代が割高になり、大量印刷には不向きです。
一方、業務用で多く採用されているレーザー方式はトナーの単価が安く、1枚あたりの印刷コストを削減しやすいです。
毎月数百枚以上の印刷を行う企業であれば、レーザー方式の業務用小型卓上複合機を導入することで、長期的にみれば経費削減につながるでしょう。
『印刷スピード』
業務においては、印刷のスピードが直接的に効率へ影響します。
インクジェットに比べて、レーザー方式を採用した業務用小型卓上複合機は、1分間に数十枚単位で出力可能な機種も存在します。
待ち時間を大幅に短縮でき、会議資料を急ぎで用意したい場面や接客中に見積書をすぐに出したい場面でも、ストレスなく対応できるため顧客対応のスピード感向上にもつながりやすいです。
『耐久性』
家庭用複合機と比べて耐久性も違います。
業務用小型卓上複合機は、毎日の連続使用を前提として設計されており、1日数百枚以上の出力にも耐えられる耐久性を備えています。
メーカーや販売店との保守契約を結べば、定期的な点検やトラブル時の迅速な対応も受けられます。
安定稼働が求められるオフィスにおいても、安心して利用できるところは魅力的です。
『ITとの連携』
業務用小型卓上複合機の用途としては、単なるコピーやプリンター機能にとどまりません。
クラウドサービスやモバイル端末との連携機能を備えているため、より柔軟な働き方ができるような仕様です。
スマートフォンから直接印刷したり、クラウド上にスキャンデータを保存したりした使い方も可能です。
リモートワークや外出先からの業務が増えるなか、デジタル環境が整ったオフィスづくりとして、業務用小型卓上複合機の導入はおすすめです。
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業務用小型卓上複合機の料金相場はどのくらい?おすすめできる価格帯について解説!
業務用小型卓上複合機を導入する際、まず気になるのが初期費用です。
購入の場合は10万円前後から高性能モデルでは30万円程度、機種によっては100万円を超えるものまで幅がありますが、リースを活用すれば初期投資を抑えて導入可能です。
小規模オフィスや店舗では、大きな費用をかけずに最新機種を使えるリース契約のご相談もよくあります。
導入後の運用で抑えたい費用といえば、ランニングコストです。
家庭用プリンターに多いインクジェット方式はインク代が高くつきやすいのに対し、業務用小型卓上複合機はレーザー方式を採用しているため1枚あたりの印刷コストが安く、大量印刷にも向いています。
また、トナーやドラムの寿命が長いため、補充や交換の手間も軽減でき業務効率を下げずに運用できます。
ところで、リース料金相場について、普通の販売店であれば月額10,000円〜15,000円。本当に可もなく不可もなくです。
リース契約で導入する場合、業務用小型卓上複合機のリース料金は月額5,000円〜10,000円程度の販売店をおすすめします。
機種のグレードや契約期間によって変動しますが、コピー機の保守メンテナンスが含まれるプランも多く、急な故障やトラブルに備えられるところはメリットのひとつ。3年や5年のリース期間を選べば、最新機種を低コストで使い続けられるのも魅力的です。
複合機のリース料金相場についての詳細は、こちらの関連記事をご覧ください。
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業務用小型卓上複合機を導入するおすすめ方法は?リース・レンタル・購入で比較解説!
業務用小型卓上複合機を導入する方法としては、リースやレンタル、購入が挙げられます。
いずれも違いがありますが、それぞれに下表でまとめました。
導入方法 | リース | レンタル | 購入 |
---|---|---|---|
初期費用 | 不要 | 不要 | 10万円以上 |
月額費用 | 5,000〜10,000円程度 | 1日あたり数千円〜、月額1〜2万円程度 | 保守契約:月5,000円前後+トナー代 |
契約期間 | 3〜7年が一般的 | 数日〜1年程度 | 制限なし |
特徴 | 最新機種を初期費0で導入可能。月額に保守・トナー費用が含まれるケースあり。 | 短期間の利用に向く。印刷枚数制限やランニングコストは割高になる傾向。 | 長期利用なら最も安くなる場合もあり。自社で資産管理が必要。 |
まずは、導入するにあたりおすすめの方法としてリースやレンタル、購入の違いについて、さらに深堀りしながら詳しくみていきましょう。
『リース・レンタル・購入の違い』
業務用の小型卓上複合機を導入する方法には、大きく分けてリースとレンタル、購入があります。
リースは、3年や5年といった契約期間で機器を利用する方法で、初期費用を抑えながら最新モデルを安定的に使いたい企業におすすめです。
レンタルは、数日〜数か月単位で利用できるため、短期間のイベントや一時的なプロジェクトに便利。一方、購入は最初に費用がかかりますが、長期的に利用する場合はランニングコストだけで済むため、資産として保有したい企業におすすめです。
それぞれの違いについての詳細は、下記の関連記事をご確認ください。
『維持費用の内訳(トナー・インク・保守サービス)』
そもそも導入方法の違いにかかわらず、業務用小型卓上複合機には維持費用がかかります。
主な内訳はトナーやインクの消耗品費用、メンテナンスに関する保守サービス費用です。
リースやレンタルの場合、これらの費用がカウンター料金として月額に含まれ、印刷枚数に応じた従量課金制になっているのが特徴です。
購入の場合は、消耗品を自社で手配し、保守契約を別途結ぶケースが一般的です。
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『業務用でのTCO(総所有コスト)の考え方』
複合機導入の検討にあたり、導入方法ごとの月額費用や本体価格だけでなく、トータルコスト(TCO:Total Cost of Ownership)も考えると効率よく経費を抑えやすくなります。
TCOには本体の代金やリース料金に加え、トナーやインクの消耗品代、紙代、保守サービス費用、故障時の修理コストなどが含まれます。
小型卓上複合機は、家庭用に比べて印刷1枚あたりのコストが安く長期利用するほど経済的。リース契約は、安定した月額で維持費用を一括管理でき、予算の見通しを立てやすい点から中小企業を中心に選ばれています。
業務用小型卓上複合機の選び方は?7つの基準で解説!
業務用小型卓上複合機の選び方チェックリストを下表でまとめました。
項目 | チェックの有無 |
デスク上や棚上など、設置場所やサイズの確認 | □ |
インクジェットとレーザーにおける印刷方式の違い | □ |
印刷スピードと月間印刷枚数の目安の確認 | □ |
インク代・トナー代などランニングコストの比較 | □ |
FAXの有無・ADF搭載・両面印刷・無線LANの機能面 | □ |
認証印刷やデータ消去機能のセキュリティ面 | □ |
サポート体制の確認 | □ |
オフィスや店舗に業務用小型卓上複合機を導入する際には、機能やコストだけでなく設置環境やサポート体制まで考慮しなければなりません。
ここでは、選び方で失敗しないためにも確認すべき7つの基準について解説しています。
詳しくみていきましょう。
『サイズと設置場所の確認』
小型卓上複合機といっても、実際のサイズはメーカーや機種によって違います。
デスクに置けるコンパクトなものもあれば、専用ラックが必要なやや大きめの機種も存在します。
デスクワーク中心のオフィスにおすすめなサイズ感は、幅40cm前後で設置可能なコンパクトタイプ。帳票や伝票を多く印刷する店舗や医療機関には、A3対応のやや大きめタイプの機種がおすすめです。
導入前にオフィスのレイアウトや動線を確認し、電源やLANケーブルの位置も含めて設置環境を整えなければなりません。
『印刷方式の違い』
業務用で主流なのは、レーザー方式です。
レーザー方式はトナーを使うためににじみにくく、印刷速度が速いのが特徴で、大量の文書印刷に向いています。
一方、インクジェット方式 は導入コストが低く、写真やカラー印刷の発色に優れています。
ただし、インク代が高くランニングコストは高めになりやすいところには注意しなければなりません。
日常的に文書印刷を大量に行う会社であればレーザー方式、カラー印刷を重視しつつ印刷枚数が少なめの場合はインクジェット方式の業務用小型卓上複合機を選ぶことをおすすめします。
『印刷スピードと月間印刷枚数の目安』
業務用小型卓上複合機を選ぶ際に必ず確認したいのが、印刷スピード(PPM: Page Per Minute) と月間印刷枚数の目安です。
家庭用であれば10〜15枚/分程度、業務用小型でも20〜40枚/分程度は必要です。
また、メーカーが公表している推奨月間印刷枚数も要チェックです。
1,000〜5,000枚を想定した機種の場合、自社の利用状況に合わせて選ぶことでトラブルを避けられます。
『ランニングコスト』
複合機を導入する際には、初期費用だけでなく 維持費用(ランニングコスト) を把握することが重要です。
主な内訳は、下記のとおりです。
- トナー・インク代(印刷コストの大部分を占める)
- メンテナンスや保守契約費用(故障時の修理、消耗品交換など)
- 用紙代(大量印刷する場合は意外に大きなコストになる)
業務用では、1枚あたりの印刷単価(カウンター料金)を重視し、長期的に見て総所有コスト(TCO)が抑えられる機種を選ぶのがおすすめです。
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『機能面』
業務用小型卓上複合機はコピーやプリント、スキャン、FAXなどの基本機能に加えて、業務を効率化できる機能が搭載されています。
一例として、下記の機能面です。
- クラウド連携(Google DriveやDropboxに直接スキャン保存)
- モバイル印刷(スマホやタブレットから印刷可能)
- 両面印刷・自動原稿送り(ADF)(作業効率の向上)
用途に応じて必要な機能を見極めることが、最適な機種を選ぶポイントです。
『セキュリティ面』
個人情報や社外秘データを扱う企業では、セキュリティ機能の有無は必須のチェック項目です。
代表的な機能には、下記のようなものがあります。
- ID認証印刷(パスワードや社員証で認証してから印刷開始)
- データ暗号化(スキャンや送信データを暗号化して保護)
- ログ管理(誰がいつ印刷したのかを記録)
医療機関や士業事務所など、情報管理が求められる業種では必須機能といえるでしょう。
『サポート体制』
業務用機器は、トラブル発生時に業務がストップする危険性もあります。
そのため、メーカーや販売店のサポート体制も重要な判断基準です。
- オンサイト保守(現場に駆けつけて修理してくれるか)
- 消耗品の自動配送(トナー切れを防ぐ仕組みがあるか)
- サポート時間帯(土日対応や夜間対応の有無)
長期的に安心して使うためには、価格だけでなくサポート力も含めて比較することが大切です。
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小型卓上複合機を導入する際の注意点は?4つのポイントで解説!
業務用小型卓上複合機は、省スペースで導入できる利便性や初期費用の手軽さが魅力的ですが、実際に導入する際にはいくつかの注意点があります。
消耗品のコストについて、本体価格は大型複合機に比べて格段に安く抑えられますが、トナーやインクの容量が小さいため交換頻度が高く結果として印刷単価が割高になりやすいです。
純正品しか使えない機種ではコストがかさみ、カラー印刷を多用する業態では月々のランニングコストが予想以上に膨らむケースも少なくありません。
本体価格の安さに惹かれて導入したものの、数か月後には大型機を選んだ方が安かったと後悔する例もみられるため、導入前に印刷1枚あたりのコストを必ず試算しておきましょう。
また、小型卓上複合機はあくまで小規模オフィスや在宅ワーク向けに設計されており、毎月数千枚単位での大量印刷にはおすすめできません。
推奨される月間印刷枚数を大幅に超えて使用すれば、紙詰まりや部品の摩耗などトラブルが増え、結果的に寿命を縮めることになります。
大型複合機が数百万枚の耐久性を誇るのに対し、小型機は数十万枚が限界とされるため、利用状況によっては安物買いの銭失いになりかねません。
社員数の多いオフィスや塾、医療機関など日々大量に印刷する業種では小型機をメイン機として使うのではなく、あくまでサブ機として位置づける方が現実的といえるでしょう。
他にもいくつか注意点があるなかで、下記4つのポイントで深堀りしていきます。
- 消耗品コスト
- 大量印刷には不向き
- 機能を詰め込みすぎるとサイズが大きくなる
- サポートが家庭用レベルの場合もあるので要注意
業務用小型卓上複合機は、導入しやすさや扱いやすさと引き換えに消耗品コストや耐久性、サイズ、そしてサポートなどの面で制約を受けやすいです。
しかし、これらの注意点を理解したうえで自社の用途に合った機種を選べば、上手くコストパフォーマンスを発揮してくれるのも事実。重要なのは、本体の安さだけで判断せずランニングコストやサポートまで含めて総合的に検討することです。
それでは、前述の注意点について、さらに詳しくみていきましょう。
『消耗品コストが高くつく場合がある』
小型卓上複合機の大きな魅力は、導入コストの安さと設置のしやすさです。
大型の複合機に比べれば、初期費用は数万円〜数十万円程度と導入しやすい価格帯に収まります。
しかし注意したいのは、ランニングコスト(消耗品代)が思った以上にかかるというところです。
では、なぜ消耗品コストが高くなるのでしょうか。
ポイントを下記にまとめました。
- トナーやインクの容量が小さい
- 純正品縛り
- カラー印刷の比率が高い場合
大型機は1本で数万枚を印刷できる大容量トナーを搭載できますが、小型複合機は数千枚程度で交換が必要になりやすいです。
家庭用寄りのモデルでは、互換トナーや汎用品が使えない場合があります。
その結果、メーカー純正品しか選べずコストが割高にもなります。
それに、カラー印刷はモノクロの数倍コストがかかります。
店舗でPOPやチラシを頻繁に刷るケースでは、ランニングコストが大きく膨らむところは注意しなければなりません。
『大量印刷には不向きで耐久性に限界がある』
業務用小型卓上複合機は、オフィスのサブ機や小規模事業者向けに設計されている場合もあり、毎日数百枚〜数千枚を印刷する想定には対応しきれません。
耐久性における限界の目安としては、推奨月間印刷枚数が1,000〜5,000枚程度。ちなみに、これ以上印刷すると部品の摩耗が早まり寿命を迎えやすく、故障リスクが増えるという目安です。
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『機能を詰め込みすぎるとサイズが大きくなる』
小型機を導入する最大の理由が省スペース性であるにもかかわらず、機能を詰め込みすぎることで逆に設置場所に困るという矛盾も起こり得ます。
A3対応や自動原稿送り装置(ADF)、大容量の給紙トレイなどを追加すると本体は一気に大きくなり、机の上に置けば圧迫感が生じ、場合によっては床置きせざるを得ない大きさになってしまいます。
機能は多ければ便利に思えますが、実際の用途を冷静に考えると必ずしも必要とは限りません。
FAXはオンラインサービスで代用できたり、スキャンも頻度が低ければ簡易な機能で十分だったりします。
導入前にどの機能が本当に必要なのかを絞り込むことで、本来のメリットであるコンパクトさを活かすことができます。
小型とはいえ、複合機はコピー・プリント・スキャン・FAXなど多くの機能を搭載可能。しかし、機能を盛り込みすぎると結局卓上サイズではなくなるという場合もあるところには注意しなければなりません。
『サポートが家庭用レベルの場合もあるので要確認』
保守で見落としがちなのが、サポート体制です。
業務で使用する以上、故障時にすぐ復旧できるかどうかは重要な問題。しかし小型卓上複合機のなかには家庭用をベースにした機種も存在し、サポートが限定的な場合もあります。
オンサイトでの修理対応がなく、故障時は自分でメーカーに送付しなければならないことも珍しくありません。
対応時間が平日の昼間だけで、土日祝はまったくサポートを受けられないというケースもあり、修理中の代替機が用意されないために業務が完全にストップしてしまう危険性にも注意しなければなりません。
店舗や医療機関のように、今すぐ印刷できなければ業務に支障が出る現場では、サポート体制が不十分な機種を選んでしまうと大きな損失につながります。
業務で使う以上、サポート体制の充実度は重要な要素のひとつ。オンサイト保守がない場合、故障時はメーカーに送付または持ち込み修理が必要です。
導入前には、本体価格だけでなく保守契約やサポート範囲まで必ず比較検討するようにしましょう。
【業務用】小型卓上複合機のおすすめ機種を紹介!
業務用小型卓上複合機を検討している企業におすすめしたい機種といえば、CanonのSatera MF755Cdwです。
卓上に設置できるコンパクトなサイズでありながら、大型複合機に匹敵する性能を備えているため、オフィスの省スペース化と業務効率の向上を両立できます。
基本スペックを下表にまとめました。
項目 | スペック |
メーカー | Canon(キヤノン) |
製品名 | Satera MF755Cdw |
定価 | オープン価格 |
印刷方式 | レーザー |
印刷速度 | モノクロ・カラー:33枚/分 |
ファーストコピータイム | 約7.1秒(モノクロ・カラー共通) |
本体サイズ | 幅425×奥行460×高さ430mm |
搭載機能 | コピー / プリント / スキャン / FAX / 両面ADF対応 |
強みは、卓上サイズでありながら33枚/分の高速印刷を実現しているところです。
通常、この速度は床置きの大型複合機クラスでなければ実現できない性能であり、数十ページに及ぶ資料や会議用配布資料も待ち時間なく出力できます。
スリープ状態からの復帰も非常に早く、ファーストプリントはカラー・モノクロともに約7.1秒。急ぎで印刷が必要な場面でも、ストレスを感じることなく業務を進められるでしょう。
また、ADF(自動原稿送り装置) が両面対応しているため、スキャンやコピー作業を大幅に効率化できます。
大量の資料を片面ずつスキャンする手間が省けるのは、日々の業務時間削減にも直結します。
省スペース性と高性能を兼ね備えたSatera MF755Cdwは、印刷枚数が多い小規模〜中規模オフィスや、業務効率化を重視したい現場におすすめです。
さいごに|業務用小型卓上複合機を導入しよう!
小型卓上複合機は、デスクに置けるコンパクトサイズながらコピー・プリント・スキャン・FAXといった多機能を搭載し、限られたスペースでの業務効率化を実現できる優れたオフィス機器です。
家庭用に比べて、耐久性・印刷速度・ランニングコストの面で優れており、業務用として安心して使えるところは魅力的といえるでしょう。
導入を検討する際には、設置スペースや印刷方式、印刷スピードや月間印刷枚数、ランニングコスト、セキュリティ、サポート体制 といった選定基準を明確にし自社に合った機種を選ぶことが重要です。
また、導入方法についても リース・レンタル・購入 それぞれにメリットと注意点があるため、トータルコスト(TCO)を考慮したうえで比較検討しなければなりません。
オフィス機器は導入後のサポートやメンテナンス体制が業務に直結するため、信頼できる販売店を通じて契約するのがおすすめ。自社の利用環境や印刷ニーズを整理したうえで、おすすめの1台を選んでみてはいかがでしょうか。
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