ギガタンク搭載複合機とは?仕組みや選び方・活用事例なども徹底解説!
ギガタンク搭載の複合機は、大容量のインクタンクと高品質な印刷性能によって、さまざまな現場で活用されています。
本記事では、ギガタンクについての基本的な解説とメンテナンス、具体的な活用事例などを紹介していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機のギガタンクって何?特徴について解説!
ギガタンクとは、大容量のインクタンクを持った複合機やプリンターのこと。ギガタンクはキヤノンの商品名であり、大容量インクタンクそのものを指しています。
類似の大容量インクタンクでは、エプソンからエコタンクという商品名で販売されています。
ギガタンクは、一般的なカートリッジ式と比較すると大量印刷も楽々こなすことが可能。インクの補充も少なく済むので、長期間の安定した印刷品質を保つことが可能となりました。
一度に数千ページ印刷することもできるため、ビジネスや教育現場などで、大量に印刷するときにピッタリな性能です。
『ギガタンクのコスパ』
従来のインクカートリッジ式と比べて、インクの単価は安くすんでいます。
これによって、長期的な運用コストをかなり抑えることが可能となりました。
しかし純正品はそれなりのお値段がしますので、ケースに応じて互換性のインクを使用すれば、インク代の心配もなく印刷することができるようになります。
互換性インクの使用にあたっては使用者個人の判断になります。ご注意ください。
『ギガタンクの印刷品質』
ギガタンク搭載の複合機やプリンターは、一般的なインクジェットプリンターと同じく高品質な印刷が可能です。
カラーは色鮮やかでテキストもくっきりとした印刷ができますので、ビジネス文書から写真まで、さまざまな印刷物に対応しています。
『Gシリーズ・GXシリーズの紹介』
キヤノンのギガタンク搭載複合機、GシリーズとGXシリーズの魅力を紹介していきます。
主な特徴として以下のようなものがあります。
- プリント、コピー、スキャン、FAX、自動両面印刷、2Way給紙が可能
- WindowsとMacOSに対応
- 在宅ワークにもピッタリなサイズ
- 特大容量タンク搭載で低ランニングコストを実現
この他、機種によって前面ADFや背面水平トレイを搭載したものがあります。
機種によっては、ファクス機能や2Way給紙などが非対応のものもありますので、ご注意ください。
それぞれの機種は、特定のニーズに対応するために設計されています。
例えば、コストダウンやマルチニーズに対応した特大容量タンク搭載スタンダード複合機、モノクロ大量印刷に特化した複合機などがあります。
FAXを使うならG7030、FAX不要ならハイスペック複合機G6030、モノクロ複合機ならGM4030がおすすめです。
『ギガタンクは家庭にも地球にもやさしい』
大容量のインクタンクを使うことで、インクカートリッジの交換そのものがなくて済みます。
プラスチック製カートリッジのゴミも減り、地球にもやさしいです。
コスパの良さと地球にやさしい設計から、ビジネスや教育現場だけでなく、家庭でも活躍が期待できます。
特に、リモートワークやオンライン学習が増えて、家でも印刷する機会が増えるようになった昨今、ギガタンクの複合機はさまざまなニーズをバッチリと満たしてくれています。
ギガタンク搭載複合機の仕組みはどうなっている?
ギガタンク搭載の複合機は名前の通りの大容量インクタンクが特徴的ですが、その仕組みはどのようになっているのでしょうか。
ギガタンク搭載複合機は、一般的なインクジェット式複合機と同じで、インクを紙に吹き付けて印刷する形式をとっています。
しかし、そのインク供給のシステムは異なっています。
普通のインクジェット式複合機では、インクカートリッジがインクの供給源になっています。
このカートリッジ内には一定量のインクが入っていて、インクがなくなれば交換が必要です。
ギガタンクでは、インクタンクが本体に直接組み込まれています。このタンクは大容量となっていて、一度にたくさんのインクを補充することができます。
『ギガタンクのおすすめポイント』
ギガタンクの魅力は、大容量インクタンク搭載なのでインクの補充回数が少なくて済むところ。このおかげで大量の印刷ができるようになっています。
インクボトル各色1本ずつでプリント可能な枚数は以下を参考にしてください。
- ブラック:最大6,000枚可能 ※エコノミーモードなら最大8,300枚可
- カラー:最大7,700枚可能
印刷枚数が多い人にとっては、インク補充の頻度が少なくなるので作業効率がぐっとアップします。
さらに、印刷コストもモノクロで約0.4円、カラーで約1円(A4普通紙)とローコストを実現。大量印刷の強い味方となってくれます。
『ギガタンクはメンテナンスも楽』
大容量のインクタンクによって、インクの補充が少なく済むのはとても喜ばしいことです。それでも定期的なメンテナンスは必要となってきます。
例えば、プリントヘッドのクリーニングや交換、廃インクタンクの交換などがあり、これらのメンテナンスをしっかりと行えば、ギガタンクは長期間にわたって、安定した印刷品質を維持することが可能です。
ギガタンクの魅力の1つとして、プリントヘッドと廃インクタンクの交換が自分で簡単にできる点が挙げられます。
キヤノンのオンラインショップではプリントヘッドとメンテナンスカートリッジが販売されていますので、これらを購入すれば、修理にだす手間や時間をかけずに簡単に交換することが可能です。
詳しいメンテナンス方法については、後述します。
ギガタンク搭載複合機はどれを選ぶべき?比較方法と選び方を解説!
大容量インクタンク搭載の複合機は、複数メーカーからさまざまなモデルが出ています。ここでは、主要な複合機の特徴とスペックを比較していきます。
また、複合機を選ぶ基準として何を重視するべきなのかも解説します。
『CANON G3370』
デスクトップ型インクジェット複合機G3370は、メンテナンスのしやすさと大容量インクタンクによる良質な使い心地で、初めて複合機を選ぶ方にも安心なエントリーモデルです。
- 解像度:4800x1200dpi
- 消費電力:コピー時16W、待機時0.6W
- インク色数:4色
- 最大給紙枚数:普通紙100枚、はがき40枚
『EPSON EW-M754TW/TB』
エプソンのEW-M754TW/TBは、スマホからの簡単印刷や選べるボトルサイズの展開によって、利用する人のニーズに応えた家庭でも気軽に使えるスタンダードモデルです。
- 解像度:5760x1440dpi
- 消費電力:15W
- インク色数:5色
- 最大給紙枚数:普通紙100枚、はがき40枚
『複合機を選ぶ基準』
複合機を選ぶ際は、以下のような基準をもって判断してください。
- ランニングコスト
- 印刷画質
- 多機能性・ハイスペック
キヤノンで展開されている複合機シリーズを例にして言えば、ランニングコストならギガタンク搭載のGX・Gシリーズがおすすめ。高画質を求めるならばTRシリーズ、多機能性・ハイスペックならばMAXIFYシリーズをまず検討してみてはいかがでしょうか。
その後に、ファックス機能は必要かどうか、自動原稿給紙装置が上部に設置されているほうがよいかどうかなど、細かなニーズを満たす製品を探していくと理想の1台に出会うことができます。
ギガタンク搭載複合機が活躍する現場とは?事例も合わせて紹介!
ギガタンク搭載の複合機は、さまざまな場所で活躍が期待できます。
ここでは、その主な活動の現場を紹介していきます。
- ビジネスオフィス
- 塾などの教育現場
- 小売業
- クリエイティブ業界 など
例えば、ビジネス現場では報告書や契約書、プレゼンテーション資料など、日々たくさんの文書が印刷されています。
ギガタンク搭載の複合機ならば一度に膨大な量の印刷も可能なため、ビジネス現場での作業効率にも貢献します。
また、デザイナーやアーティスト、写真家などのクリエイティブ業界でも、ギガタンク搭載の複合機は大活躍します。
高品質な印刷ができることから、作品のプリントアウトはもちろん、大量の印刷が必要とされる展示会やイベントなどでも役立つことでしょう。
『複数店舗経営者のリアルな体験談』
飲食店と美容系店舗の経営者のもとで、キヤノンのギガタンク搭載インクジェットプリンターG6030が大活躍しています。
元々はTS6030を使っていましたが、新製品のG6030の性能と使いやすさに心惹かれて、購入を決意。その判断が、店舗運営のさまざまな面で大きな効果をもたらしています。
G6030の特徴であるギガタンクは、一度の補充で長くインクが使えることと、インク残量を本体の外側から確認することが可能。インク管理の手間も減り、業務効率がアップしたと喜ばれています。
この他にも、Wi-FiでプリンターとPCを接続できることから、離れた場所からでも出力ができます。
これで、店舗内のどこからでも印刷指示を出すことができ、柔軟に業務をこなすことができるようになりました。
スキャンしてデータ化した書類を送信することもできるので、離れた場所で経営してる美容系店舗とのコミュニケーションもスムーズに行えています。
『飲食店でのギガタンク活用事例』
ギガタンクが飲食店で実際に活用されている例を紹介します。
メニューやチラシなどをよく印刷する必要がある店舗では、インクの消費が多いことが悩みでした。
ギガタンク搭載のG6030を導入してからは、1回のインク補充で大量のフルカラー印刷ができるようになり、インク補充の頻度は目に見えて減りました。プリントコストの削減が実現したと喜ばれています。
G6030はコンパクトながらも大量の用紙をセットできることから、店内の限られたスペースを有効活用しながら、大量の印刷ニーズに対応できるようになりました。
スマホから直接プリントできる機能を備えていますので、スタッフが必要な時にすぐにプリントできるようになったことも作業効率に大きく貢献しています。
『スポーツビジネスコンサルでのギガタンク活躍事例』
スポーツビジネス・コンサルタントのSさんは、日本のビジネス業界では、美しいプリント技術が信頼につながることを話しています。
彼の仕事では、スタジアムの熱狂や選手の迫力をビジュアル的に伝えることが多いそうで、色味ひとつからこだわる必要がありました。
そこで選ばれたのがギガタンク搭載モデル。以前使ってたインクジェットプリンターとは違い、色の見え方がとてもいいとのこと。自宅のオフィスでハイレベルな資料を作成できて、ビジネスでの話に説得力と信頼性を持たせることができるようになりました。
Wi-Fiプリントとスキャンの便利さも、Sさんのビジネスにおける重要な要素だと語ります。
代理人契約を結ぶ選手たちとのやりとりはスマホが中心になっていて、契約書や領収書をデジタル化してクラウドに保存しておけば、海外でもすぐに確認できて便利です。
ギガタンク搭載複合機を長期運用しよう!メンテナンスのポイントも紹介!
ギガタンク搭載の複合機は、さまざまな場所で活躍していることがわかりました。ですが、どんなに高性能であってもトラブルは発生します。
適切なメンテナンスやトラブル時の対処法を知ることで、その性能を最大限に引き出すことができます。
メンテナンスで必要なことは以下のとおりです。
- プリントヘッドのクリーニング
- インクの補充
- 廃インクタンクの交換
これらのメンテナンスをしっかりと行えば、ギガタンク搭載複合機は長期間にわたって、安定した品質を維持することが可能です。
『プリントヘッドのクリーニング』
プリントヘッドとは、インクを紙に噴射する部分のことです。
複合機を長期間使っていると、インクが固まってしまうことがあります。必要に応じてプリントヘッドのクリーニングを行うことが推奨されています。
- 印刷がぼやける
- 印刷が薄い
上記のような状態はプリントヘッドが詰まっている可能性があります。クリーニングやヘッドの交換をすることで、問題を解決しましょう。
プリントヘッドのクリーニング手順
G6030を例に手順を解説します。他の機種でも大まかな流れは同様です。
- 用紙をセットし、セットアップからメンテナンス、ノズルチェックの順にすすむ
- 印刷されたチェックパターンを確認して、ヘッドクリーニングを行う
- クリーニングを2回行っても詰まりが改善されない場合、強力クリーニングを行う
- まだ改善されない場合、電源を切って24時間待つ
- メンテナンスからインクシステムリフレッシュの順にすすみ、作業を開始する
クリーニングはインクを使用します。
あまり頻繁に行うとインクの消費が早くなるので注意が必要です。
インクシステムリフレッシュしても改善されない場合はヘッドの交換をしてください。
プリントヘッドの交換方法
プリントヘッドは手順さえ知っていれば簡単に交換ができます。
- セットアップからメンテナンス、ヘッド交換の開始にすすむ
- カバーを開き、インクバルブレバーを倒す
- プリントヘッドが交換位置に移動したら取り外す
- 新しいプリントヘッドをホルダーに挿入する
- インクバルブレバーを戻してカバーを閉じる
プリントヘッドの交換は速やかに行い、取り外した状態で長く放置することがないようにしてください。
『インクの補充』
インクは消耗品のため、定期的にインクの残量を確認し、必要に応じて補充することが大切です。
カバーを開き、左側のインクタンクがブラックインク、右側のインクタンクがカラーインク用です。
補充の際は以下の点に注意してください。
- インクを入れた後の本体を傾けたり、立てたりしない
- インクボトルは開封時に飛び散る可能性があるので、振らない
- インクが残った場合はキャップをしっかりと閉じて、垂直に保存する
『廃インクタンクの交換』
印刷の際に飛び散ってしまったインクは廃インクと呼ばれ、専用のタンクに集められます。
ギガタンクシリーズではメンテナンスカートリッジと呼ばれています。
このメンテナンスカートリッジは本体背面から取り外すことが可能。満杯になると本体に通知されますので、交換手順に従って新しいものに交換してください。
交換後はオフラインになる場合がありますが、再起動すれば解消されます。
使用済みのメンテナンスカートリッジは市町村の廃棄方法に従ってください。
さいごに|ギガタンク搭載複合機であなたのビジネスを快適に!
今回はギガタンク搭載の複合機について詳しく解説してきました。
大容量のインクタンクと高品質な印刷能力が魅力で、ビジネスオフィスから家庭まで、さまざまな環境で活用されています。
適切なメンテナンスを行うことで、長期的に高いパフォーマンスを維持できます。
本記事が、あなたの複合機選びの一助となれば幸いです。
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