複合機のFAXは電話回線なしだと使えない?!インターネットFAXを徹底解説!
現代のオフィスでは、複合機は欠かすことのできないツールとなっています。
しかし、一部の企業では電話回線を持たない状況というのも増えてきています。
本記事では、電話回線がない場合の複合機でのFAXについて詳しく解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機のFAX機能は電話回線なしでは使えない?!代替手段はあるの?
複合機にはコピー機、プリンター、イメージスキャナー、そしてFAXの機能が搭載されています。
しかしコピー機やプリンター、イメージスキャナーによる3つの機能とは違い、FAX機能だけは電話回線なしの場合に使えません。
なぜなら、FAXは電話回線を用いて遠隔地間で画像を送受信するシステムのため。複合機でこの機能を使う場合、機器の読み取り装置で原稿をデータ化し、これを音声信号に変換して相手方のFAX機に送信します。
そして、信号を受信した相手側の機器が内蔵された印刷装置で用紙に読み取った原稿と同じものを印刷します。
このデータ送受信に電話回線を使っているため、電話回線なしだと複合機のFAX機能は使えません。
そのため、接続できる電話回線がない場合には、回線を準備する必要がありますが、本記事で紹介する方法を使えば、わざわざ回線を準備しなくても使うことができます。
ここでは、電話回線なしでもFAX機能を使うことができる2つの代替手段を紹介しています。
詳しくみていきましょう。
『コンビニ複合機でFAX』
電話回線なしの場合において、代替手段の1つが「コンビニで送る」です。
セブンイレブンやローソンといった大手のコンビニには、コピー機が置かれています。
多くの方がコピーするのに利用しているでしょうが、複合機タイプのためFAXを送るのに利用することも可能。
送りたい原稿をそのまま持って行ってもよいですし、複合機のスキャナ機能を使って原稿をデータ化したものをUSBに保存し、USBで送りたいものをコンビニに持って行ってもよいでしょう。
セブンイレブンの場合は、1枚50円で利用できます。
A3の原稿まで対応可能ですが、送信できるのは国内のみ。また、送信しかできません。
ローソンも、料金は1枚50円ですが、セブンイレブンと違って海外への送信も可能となっています。
また、海外へ送信する場合は100〜150円。さらに、クロネコFAXというサービスを利用すれば、FAXの受け取りへの利用もできます。
会社ごとにサービスの内容が異なっていますし、コンビニによってはFAX利用ができるコピー機が置いていないところもあるので、よく確認してからお店に行きましょう。
『インターネットFAX』
もう1つの電話回線なしの場合での代替手段が「インターネット回線の利用」です。
複合機に繋げられる電話回線はなくてもインターネットに接続されている場合に、インターネットFAXが使えます。
インターネットFAXとは、パソコンやタブレットなどからインターネット回線でPDF型式やTIFF形式での画像データを送受信するサービスのこと。複合機から従来のFAXを送るのに電話回線ではなくインターネット回線を使うということではないので注意してください。
ただ、最近では複合機にインターネットFAX機能がついている機種が続々登場しています。
導入している機種に機能が備わっていたら、パソコンやタブレットからではなく、複合機から送ることが可能です。
複合機に電話回線がなくても大丈夫!インターネットFAXについて解説!
電話回線なしの場合において代替手段を2つほど紹介しましたが、電話回線はなくても利用できるインターネット回線があり、すでに複合機と接続しているのであればインターネットFAXの利用はおすすめです。
送ったり受け取ったりするのに、わざわざコンビニまで行かなくて済みますし、コンビニでの送受信はセキリティリスクが高いです。
ただ、デメリットもあるため注意が必要。ここでは、インターネットFAX利用でのメリットとデメリットを紹介しています。
また、導入事例も紹介しています。
『メリット』
電話回線を準備しなくてよくなりますから、電話回線の準備や使うのに毎月かかるコストがいらなくなります。
また、受信したものを必ず印刷しなくてもよくなるので、トナーや用紙の消費量も減らせます。
一度に数十件や数百件単位が一斉送信でき、しかも送信にかかる時間も短いです。
データをネット上に保管することもできるのでどこでもFAXの確認ができ、受け取ったものの割り振りや管理が楽になることや必要となった際の検索が短時間でできることもメリットです。
『デメリット』
メリットがある一方、利用には下記のようなデメリットもあります。
今まで複合機で従来のFAXを利用していたけど利用を切り替える場合には、新たにインターネット回線を準備して、複合機と接続する必要がありました。
また、これも今まで従来のFAXを利用していた場合でのデメリットですが、利用するサービスによっては今まで使っていた電話番号(FAX番号)が使えないないため、別の番号で送らなければなりません。
番号が変わる場合、事前に送る相手に知らせておかなければならないでしょう。
従来のFAXより送受信の速度が速いと前述しましたが、他の方がインターネットでデータのやり取りをしていると遅くなります。
そのため、基本的には速くても速度は常に一定ではありません。
従来のFAXと比べて送られていることに気付きにくいため、もし、送られてきたのが緊急な連絡や発注変更であったら気付くのが遅れたことが信用問題に繋がる可能性があります。
こうしたデメリットがあることもよく理解して、複合機で従来のFAX機能を使えるようにするか、電話回線がないのでインターネットFAXを利用するかをよく考えて決めましょう。
『導入事例』
j2 Global Japan 有限会社のefaxによるインターネットFAXの導入事例を紹介します。
ポイントは下記の2つです。
- 費用削減
- 発注受注管理が容易
在宅ワークでの原稿の受け渡しや請求書のやりとりにFAXを利用していましたが、切り替えたことで費用が削減できるようになりました。
また、商品の発注や取引先からの注文にFAXを利用していましたが、外出中でも注文が確認でき、発注や注文の管理も大変簡単になったという事例もあります。
複合機でFAX機能を使いたくても電話回線がない場合の代替手段として紹介しましたが、併用やこの導入事例のように従来のFAXから切り替えるとメリットも大きいことがわかります。
さいごに|コスト削減に向けてインターネットFAXの導入を!
今回は、電話回線のない場合でも複合機ではFAX機能が使えないことと、代替手段としてのインターネットFAXについて解説してきました。
便利に使うことのできるツールですが、デメリットももちろん存在します。
オフィスニーズに合わせて、必要な機能の選択をしていってください。
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