複合機における「ppm」「ipm」とは?違いや機種選びのポイントを解説!
複合機には、印刷速度の指標の「ppm」「ipm」があります。
本記事では、複合機の機種選びで重要な「ppm」「ipm」について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機の「ppm」「ipm」とは?その違いについて解説!
複合機の性能は機器によって違い、そして高性能な機種ほど価格が高額です。
一見、高性能な方がよさそうですが、使用する目的によってはそれほど性能が高くなくてもよい場合もあります。
せっかく導入するのなら、使用目的や会社の規模にあった機種を導入した方がよいですが、どれぐらいの性能の複合機が適しているかの判断はそう簡単ではありません。
目的や会社の規模に適した性能の判断基準にできるのが印刷の速度で、その判断に使える指標が「ppm」と「ipm」です。
ここでは、複合機の機種選びで重要となる「ppm」「ipm」の特徴について解説しています。
『ppmとは』
複合機の印刷の速度指標となる「ppm」は、「pages per minute」の頭文字。日本語訳した場合は、「ページ毎分」と呼びます。
複合機の場合は、1分間で何枚印刷するかの指標を表しています。
ただ計測は基本的に、その機器を開発した会社が行っています。
やり方が違えば、結果は異なるため、原則として性能を比べるのにはあまり役立たない指標といえるでしょう。
『ipmとは』
「ipm」は、「images per minute」の頭文字をとった言葉で、日本語訳では「イメージ毎秒」と呼びます。
秒(minute)とありますが、こちらも1分間に印刷できる枚数を表した単位。計測は国際標準化機構の定めた方法で行っているため、どの会社でも同じ方法で計測しています。
そもそも国際標準化機構(International Organization for Standardization)とは、国際的な標準である国際規格 (IS) を策定している各国の国家標準化団体で構成される非政府組織のこと。
「International Organization for Standardization」の頭文字をとって「ISO」とも呼ばれており、「ipm」はそのISOが定めた国際規格の1つです。
そのため、メーカーが異なっている複合機でも、性能を比べる際の判断基準に使えます。
『分速とは』
前述した2つの指標以外に、分速もその機器が1分間の間に何枚連続して印刷できるかを表した指標で、単位は「枚/分」という速度で表記されます。
例えば、1分間の間に25枚印刷できる機器は25枚/分、35枚印刷できる機器は35枚/分という分速で表記されています。
分速、そしてその分速と関係する枚機性能について詳しく知りたい方は、「複合機の枚機とは?分速あたりの印刷枚数など解説!」の記事をご確認ください。
複合機は「ppm」「ipm」で選ぶべき!その見極め方を3つのポイントで解説!
違う会社の複合機の印刷速度を比べる場合は「ipm」で比較した方が望ましいですが、会社が同じなら「ppm」でも十分比較することができます。
しかし、複合機に備わっているのは印刷機能だけではありません。
最適なモノを選ぶのであれば、速度以外の性能も注目して判断した方かよいでしょう。
印刷速度以外に注目するべき見極めポイントを、下記にまとめました。
- ファーストコピータイム
- スキャン速度
- 操作性
これら3つの指標も判断基準とすれば、より最適な機種が選べるでしょう。
『ファーストコピータイム』
ファーストコピータイムとは、機器のスタートボタンを押してから用紙が排出されるまでの時間のこと。機器の電源が立ち上がっている状態で、最初の印刷が出力されるまでの時間の速さを表しています。
この時間が遅い複合機は、1枚目が印刷されるまで時間がかかります。
業務効率に関わるため、最適な機器を選ぶ際の判断基準にした方がよいです。
『スキャン速度』
業務効率化を図るためには、スキャン速度も重視すべきです。
スキャン速度が速い機器は、すぐに原稿を読み取り、コピーを開始してくれます。
また、スキャナー機能を使って、原稿をデータ化したりする場合も、スキャン速度が速い機器の方が業務をスピーディーに行えます。
『操作性』
最適な複合機を選ぶのに、もう1つ忘れてはならないのが操作性。つまり「使いやすさ」です。
「ppm」や「ipm」を判断基準として印刷速度が速い機器を導入しても、その機器が使いにくい機器であれば操作をするのに手間取ってしまい、目的を達するまで時間がかかってしまう可能性があります。
「ppm」や「ipm」、ファーストコピータイムといった印刷速度に関係することだけでなく、操作性にも注目しましょう。
さいごに|複合機は「ppm」「ipm」で選ぼう!
今回は、複合機における選び方のポイントとして、「ppm」「ipm」を指標とした見極め方などを紹介してきました。
印刷速度が速ければ、オフィスの効率化に繋がるでしょう。
ぜひ、「ppm」「ipm」を指標として選んでみてください。
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