複合機コピー機の手差し印刷とは?【5つ目の給紙カセット】
目次
複合機の手差し印刷とは?
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円で
リース・販売している株式会社じむやの堀田です。
我々の業界では、コピー機の「手差し」という箇所は疑問にも思わないですが、初めて業務用複合機を使われる方は「手差しって何ですか?」と言われる事も多いです。
「手差し」とは複合機の側面にある特殊用紙対応の給紙カセットの事で、業務用複合機の場合は必ず付いております。
上の画像の赤〇の箇所が手差しという部分になります。
豆知識としては、紙が排紙される方向と逆側に手差しはついております。
この手差しが何の為に存在しているのかというと、普通のコピー用紙ではない紙を印刷する時に手差しを使います。
「封筒」や「ハガキ」等が良い例です。
他には「ラベル紙」「OHPフィルム」「長尺紙」等も印刷が可能です。
給紙カセットからこれらを印刷すると、途中で紙詰まりを起こしてしまい、うまくローラーが巻き込んでくれません。
ですが、手差しから印刷すると、ローラーが巻き込む工程が少ないので、うまく印刷する事が可能なのです。
厚紙や薄紙と言われる用紙に関しては全て手差しからですね。
手差し印刷の注意点
先ほどの文面を読む限り、メリットしかないじゃん!と思われた方も多いと思いますが、基本的にはデメリットだらけです。
給紙カセットで封筒印刷が出来ないので、仕方が無く手差しで印刷するしかない。というイメージの方がいいですね。
具体的には
●コピーしたい面を下側にセットする
●諸々の設定が最初に必要な場合がある
●横幅が30センチぐらい必要
という事が主なデメリットです。
自動原稿送り装置にセットする場合は、印刷されたい面を上向きにするので、手差しでも間違える方は多いです。
また、手差しでは未だにサイズを自動検知してくれる機能がないメーカーもありまして、初期設定をしないといけないケースは多いです。
サイズを自動検知してくれる機種でも、定形外のサイズの場合は設定が必須となります。
この設定をするまでに、プロでも10分程の時間がかかりますので、正直めんどくさい事この上ないです。
特に封筒は、初期設定は2~5種類ぐらいのサイズぐらいしか設定されていないので、少し一般的でない封筒サイズであったら設定が必要です。
一度設定すれば、ショートカットボタンを操作パネル上にアイコンとして登録する事も可能なので、慣れてしまえばなんて事はありませんけどね。
それから、一番のデメリットは、横幅が30センチ程必要となる事です。
元々の複合機の横幅は60センチぐらいありますので、そうなるとトータル90センチ必要となるので、スペースの狭い事務所だと邪魔になってしまいますね。
ただ、紙詰まりをおこした際には、横から取り出す必要があるので、結局は横幅は90センチぐらい必要となります。
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